タンポの末路

もう・・あれね・・これで楽器使えてたのが不思議。

ヤナギサワSC800のタンポ交換作業なのですがこれ購入時からタンポ変えてないオリジナルタンポです。皮が水吸って硬くなりタンポとカップを接着しているシェラックというのも痩せていつ脱落してもおかしくない状態。

SC800ですから1977・1978年ぐらいでしょうか?タンポ年齢40歳ぐらい?wwタンポの寿命はメンテの仕方によって違いますがおよそ5年~10年でしょうか?とはいえ・・僕は頻繁にタンポ交換するのは良くないと思ってます。せっかく綺麗にトーンホールとの当たり部分が凹んで密着性が良くなっているのにまた一から凹みを付け直すのはいかがな物かな?と思います。

セルマⅥとかのオリジナルタンポに拘る方もおりますが・・アホな所に拘らないでさっさと交換するべきですww

中古楽器をヤフオク・フリマで買う時一番注意したいのはタンポ状態でしょうね~。タンポが死んでいたらフル交換するはめになりかなりの出費になるからです。先日3万円程でヤナギサワの古い楽器を買った人が当店に持ち込みましたが本来ならオーバーホール10万ぐらいかかりそうでした(当店はそんなにかかりませんが・・それぐらい言ってもおかしくない・・という事)。オーバーホール+購入代金でちょっとした現代楽器買えますもんね。

今までヤフオクなどで楽器を購入していて10年以内ぐらいの製造物でしたら大丈夫そうでしたがそれ以前だと酷いのも多くなってきます。お気をつけください。

投稿者:

brasswork

北海道札幌市にある管楽器修理工房です。