分解調整タイトル

当工房では

「キーなどを分解しないで調整する」-------------------------->「全体調整」

「管体よりキーなどを取り外し組み立てながら調整する」---->「全分解調整」

と言っております。

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「全体調整」------------->頻繁に演奏される方で2〜3ヶ月程経つと調整が狂ってきます。「何かおかしいな?」と感じたら無料点検を。もし調整が必要な狂いだった場合 お預かりし通常の「リーク調整(タンポより漏れが無いか光で検査・修正)」「同期調整(同時に動くキーの同期を調整)」致します。

左写真の例では「半年前に調整してもらったが「Fの音がリードミスのような感じになる事が多い」「音が抜けてない?感じがする」という症状でした。光でリーク検査するとキーFの塞がりが良くありません。他にも塞がりが良くない部分もありましたがタンポの状態も良く手入れもされているようなので余裕を見て2日お預かり「全体調整」致しました。

「フルート」「クラリネット」でも全体調整とはこのような事をいいます。場合によってはキーを複数個外しての調整になります。

リーク調整

 

「全分解調整」------------>オーバーホールのようにキーなどを全部取り外し「支柱の状態」「管体の状態」をしっかり検査してでの調整になります。年に1度「全分解調整」されたら良いと思います。料金に含まれている点検調整項目は「リーク調整・同期調整(全体調整の音漏れバランス調整)」「キーのガタ調整」「芯金まがり点検・調整」「バネ調整」「タンポ清掃」「管体清掃」「コルクなどの点検部分交換」です。別途追加料金を頂く場合もあります「タンポの部分交換」「管体曲がり修正」「凹み修理」「バネ交換」などです。当工房ではビンテージ品の販売なども行っておりますのでSAXビンテージ品についても同じ料金で行っております。

 ★★★ 過度に神経質な 部品交換は致しません。例えば「針バネ」「タンポ」について過度に交換をお勧めする事はございません。必要最小限の交換はお客様と相談の上行います。

 ★★★ 「全タンポ交換調整」との違いは「タンポ全交換(タンポはレギュラー品)」「軟物(コルクなど)全交換」「管体曲がり修正」が「全タンポ交換調整」に含まれます。

 ★★★ 錆び・キズの当工房の考え。汚れは清掃時に落としますが「管体の錆び」についてはそれが音色の味わいになっている場合がありお客様の要望が無ければそのままに致します。但し青錆びについてはなるべく落とす方向でおります。「キーの錆び」については落としても構わない物としてお客様と相談の上落とします。・・・・・ 落とす事は出来ますが、ご相談下さい ・・・・・・

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「全分解調整 主要項目 実例」(画像をクリックしますと大きい画像が表示されます)

以下、調整点検前の状態です。毎日練習する方で2ヶ月前に他所で全タンポ交換されたようですが調子が悪くなったと当工房に来店されました。
上の写真は調整前の画像です。トーンホールなどにゴミが付着しております。
上の写真は管体清掃後の画像です。トーンホールはバリが付いている事があるので一つずつ指で確かめます(新品に多い)。トーンホールにキズがある場合もありその部分も修正致します。
全分解調整の場合パットに付着しているゴミなどを取り除きます。

キーの動きがスムーズになるように芯金がスムーズに通る事を確認・修正します。写真の部分は特に歪んでいる事が多いです。右の写真は別な機種での写真ですが芯金をポストに通しポストの位置歪みも点検・調整いたします。

キーを取り付けた後はキーのガタ付きを検査調整します。キーを取り付けた後でキーを掴み横にゆすってみてガタつかない事を確認。古い機種でガタ付きが多いです。ガタがあるとタンポを正常に合わせてもキーを動かすたびに閉まる位置が変わり息漏れの原因になります。また、カチャカチャ音がするのもこれが原因の場合が多いです。

左の写真ではハリバネが錆びております。一本づつ錆を落とし油を挿しておきます。板バネについても同様に点検いたします。キーを組む過程でバネの強さを調整いたします。

軟物(コルク・フェルト)について。全分解調整の場合劣化し使い物にならない物について交換(部分交換)。全タンポ交換の場合は軟物も全交換いたします。

ローラーの点検です。取り外し動きの確認清掃を行い注油致します。古いサックスでは錆びて固着している場合が多くございます。
出来上がり写真。お預かりした全分解調整・全タンポ調整について汚れは清掃致しますが錆などは独断で落としません、気になる部分は相談下さい。自然のあるがまま・使い込まれたサックスが美しい場合もありますので。

当店の販売中古品は委託品を除きオーバーホールされております。
(委託品については全分解調整程度の点検・調整されております)

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