作業・技術系,  全件表示,  工房日々徒然

KING SUPER 20 TENOR

持っている人あんまりおりません、良い楽器なんですけどね~。

この子はシリアル番号より1955年~60年生まれ、セルマⅥと販売を競い合ってきた年代ですね。当時の有名プレイヤーの写真見ると結構使われていた感じだけどセルマⅥに販売で負けちゃったんだろうなぁ~・・・。ちなみにコーン10Mなんかはもう後期型で1960年代に入ると工場がメキシコに移り同じ名前だけどまったく別物になってしまいます。

タンポ交換作業が上がったところで試奏すると少し明るく軽い音色ですな・・最近はキー開き気味セッティングしているのですがこの子は低めにセッティング変更、すこし音の輪郭が引き締まったかな?

このネックカッコイイよね~。

受け渡しの時お客様に試奏していただきセッティングは微調整します。うちの場合サックスに関して色々お客様の要望を聞いてお客様に合わせたセッティングします。結構色々あるんですよ~・・「キーの押し加減を弱く・強く」「キーの跳ね返りが」「キーを低く・高く」「オクターブの押し具合」「オクターブの開き・パームの開き」「音程・音色」etc・・・。好きな事言って頂きwその時こうなりますよ~と少しウンチク言いながらなるべく要望に合わせます。

ベル彫刻

SUPER20でお高いのはシルバーソニックというベルがシルバー製のやつ。あとフルパールと言ってパームキー・サイドキーなんかに貝使っているキーのやつです。シルバーソニックまだ吹いたことないんですよね・・・いつか吹いてみたいなぁ~。

KING SUPER 20 TENOR はコメントを受け付けていません