調整方法の違いについて。

弊社の調整方法は主に3種類ございます。
1、お預かりして全分解調整。
2,お預かりして調整
3,お預かりせずその場で調整
それぞれの違いについて説明いたします。

1、お預かりして全分解調整
1週間程度お預かりし楽器のキーを全て取り外し機能的に悪いところが無いか?
調べながら調整します。
タンポ交換を伴わないオーバーホールみたいな感じです。
オーバーホールは軟物(コルク・フェルト)を全て変えますが
こちらは悪いところのみ交換します。
オイルの差し替え清掃なども行いますので
1年に1度程度行えば楽器が長持ちすると思います。

2、お預かりして調整
タンポのバランス調整(トーンホールとタンポの塞がり具合)をするのに
支障があるキーのみ外して調整する方法です。
その場で調整するよりもより正確にバランス調整が出来るので
通常はこちらの方法をお勧めします。
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【お預かりした場合。】
作業的には大抵1日2日の作業ですが大体1週間程度のお預かりをお願いしております。作業が終わってから納期まで何回か点検を行ってから出荷する為です。木管楽器はタンポとかコルクなど柔らかい素材を多く使っておりますので
調整しても元に戻ろうとします。
その為、調整後と次の日では状況が変わっている場合があり
毎日点検して修正を行いより良い状態で出荷致します。
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3、お預かりせずに調整
お急ぎの場合などはその場で調整致します。
上記調整後のタンポ戻りなど確認出来ない為、
応急措置となりますので再直しが必要でしたら
ご相談ください。


完璧な楽器などないので点検した結果わずかなバランスの狂いがある程度でしたら
お預かりせずその場で調整をお勧めする事もあります。
いづれにせよ一度点検で見せて頂き
相談の上調整方法を決めるのが良いです。